情報満載の唯一の写真年鑑
2013年6月5日、公益社団法人日本写真協会より『日本写真年鑑2013』が発売された。これは1952年発足の日本写真協会が2011年に公益社団法人となったことに伴い、これまで以上に日本の写真文化を一般に普及、活性化させようということで、1958年より発行してきた『日本写真年報 Japan Photo Almanac』をリニューアルし、これまでの会員枠を超えて一般にも発売するというものである。2006年より日本カメラ社、そしてStudioRay(スタジオレイ)から発行されてきた『写真年鑑』は『日本写真年鑑』に吸収合併されることとなった。私(河野和典)は出版広報委員として『日本写真年鑑』の編集に参加している。掲載の「目次」を見ていただけばお分かりのように、資料的要素の強かったこれまでの協会の『写真年報』からヴォリュームを倍増して、ヴィジュアル的にも読み物的にも一般読者が興味を持てるような内容を数多く盛り込んでいる。写真展や写真集、数多くの写真賞受賞作品と受賞者をはじめ、この1年間の写真の情況がつぶさにまとめられている。文字通りパブリックな協会を象徴するパブリックな『年鑑』に衣替えしたと言えよう。
斉藤麻子
「Yura 01.31.11」
●2012 年日本写真協会賞新人賞 (日本写真協会)
●第 14 回三木淳賞 (ニコン)
ブライアン・Y・サトウ
「ごくろうさま:ハワイの日系二世」
●第 37 回伊奈信男賞(ニコン)
佐々木吉治
「歌舞伎の子」
●第 31 回 NHK ワールド 2013 年カレンダー・フォトコンテスト金賞 (NHK サービスセンター)
前原善彰
「公園」
●全日本写真展 2012・金賞 (朝日新聞社)
高橋洋史
「命のゆりかご~瀬戸内の多様な生態系」母ダコ
●2012 年度新聞協会賞(日本新聞協会)
小野田守蔵
「高齢化時代」
●2012 年毎日写真コンテスト 内閣総理大臣賞 (毎日新聞社)
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