判型:四六判/頁数:164

定価:本体800円+税/発売:2005月4月30日/発行:株式会社日本カメラ社

論客10氏の『目からウロコ』

 そもそも本書は、ニコンサロン運営委員会がよりいっそうの写真の活性化を目指して2002年7月から約3年間〈銀座ニコンサロン〉で開催した「公開講座」を収録・編集したものである。

 論客10氏の話はそれぞれ、現代のわれわれが考えるべき問題を多岐に渡り、個性的に、鋭く本質を論じ、聞く者にとってまさに「目から鱗が落ちる」ものであった。

 登場10氏と話のタイトルは、掲載順に以下の通り。

  • 「生命記憶を撮りうるか?」杉浦康平(グラフィックデザイナー)
  • 「ヌードとジェンダー」若桑みどり(千葉大学名誉教授・川村女子大学教授)
  • 「マスコミの役割」筑紫哲也(ジャーナリスト・ニュースキャスター)
  • 「後期資本主義とセクシュアリティ」上野千鶴子(東京大学大学院教授)
  • 「写真・芸術にできること、できないこと」森村泰昌(美術家)
  • 「日本のナショナリズムとアジア」池澤夏樹(作家)
  • 「発想の転換」石川 好(作家・評論家)
  • 「セクシュアリティと映像表象」竹村和子(お茶の水女子大学大学院教授)
  • 「〈写真〉と〈帝国〉」中沢新一(宗教学者・哲学者)
  • 「みんな、アーチスト」小森陽一(東京大学大学院教授)

 そして、掲載にあたり、「まえがき」に黒崎政男(哲学者・東京女子大学教授)のエッセーが加えられている。

 

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